未知

投稿者: | 2021-12-14

 「もしも使い切れないほどのお金があったとしたら、いったい何をするだろう」等と妄想にふけることがある。現実にできるわけがないようなことを考えては、そのうちに飽きて現実に引き戻されてしまう。そんな最後はいつも何だか少し寂しい思いをし、少し落ち込む。それが嫌なら最初から妄想なんてしなければいいのに、私は本当にいつまでも学ばないアホだ。

 昨日のテレビで印象に残ったニュースがあった。私には想像も及ばないようなあるお金持ちの方が、その潤沢な財産をつぎ込んで何をしたかというと、「宇宙」へ飛び出したそうだ。ロケットに乗って大気圏を突き抜け、地球の軌道上に浮かぶ宇宙ステーションに2週間ほど滞在するとのこと。噂によるとこの2週間のために彼は100億円以上のお金を使うそうだ。実業家だった彼は自らが立ち上げたIT事業が成功し、巨万の富を得た人物らしい。具体的に何をした方なのかはちょっと調べていない。あるモデルさんと交際していたとかで話題になったことがあってたまたま顔を覚えていた。お金があってモデルさんが彼女で、私にとっては作り話のような話だが、結局世の中はそういう風に動いているのかもしれない。未知の世界。

 宇宙か……。素直に羨ましく思う。私も行ってみたい。空を超えて、ラララ星の彼方には、一体どんな世界が広がっているんだろう。ちょっと怖い気もするが、好奇心の方が大いに優勢だ。
 一方で「そんなにお金があるのなら、貧しい人々のために使うべきだ」という批判の声が上がっている。ごもっともである。そうかもしれない。でも宇宙へ行ってみたかった気持ちはすごく良く理解できる。分からないけど、行ったら凄いんだろうな~と思う。もし宇宙へ行けたとしたら、きっと青く美しい地球を見ながら私は何を思うのだろう。非常に興味がある。多分「もう、死んでもいい」と思うような気がするが、さぁ、どうだろう。未知の世界。

 本当にあと何十年かしたら月面旅行なんていう観光ツアーができるのかもしれない。人々が普通に宇宙を行き来するような時代が来るのかもしれない。その一方でこのまま何も手を打たなければ世界的に貧富の差がもっと拡がり、またそんな風にロケット燃料などをバンバン使っていたら地球温暖化を反対に推進してしまう結果になる気がする。そうなってしまっては、冗談抜きで宇宙開発などと言っている場合ではなくなるのではないか。人々が憎み合い、肝心の母なる地球を干上がらせてしまっては元も子もない。私は心配しすぎだろうか。SF小説よろしく、宇宙開発が全人類を滅びゆく地球から脱出させるための最終手段にならないことを願うばかりだ。

 自分が稼いで得たお金をどう使おうがその人の自由だ。何人もその自由を妨げることはできない。この世界で生きる以上、生活するためにお金は必要だ。お金を稼ぐことは決して悪いことではない。だがしかし、やはり力のある方々は弱者にも目をそそぐべきだと、手を差し伸べるべきだと、私は思う。そんなことを考えなかったからこそお金持ちになれたのかもしれないが、力を持ったならば考え方を再考することがあってもいいのではないか。まぁ、口だけだから何とでも言えるのだが。未知の世界。

 彼が戻ってきて何を言うのか、聞いてみたい

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