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誇り

 日本には様々な年中行事や催し物がある中で、私はそれらにあまり関心が持てない。今の時期なら節分があり、そしてバレンタインデー、花見、ゴールデンウィーク、お盆、ハロウィーン、クリスマス、etc…。その度に非日常的な行動をするのが私は苦手だ。お付き合いで参加することはあるものの、さほど乗り気にはなれない。毎日の仕事内容があまり安定していないからなのか、普段のプライベートな時間は変わったことをせずに落ち着いて過ごす方が性に合っているようだ。

 それは私が普段の生活を大切にしているとも言えると思う。だからイベントになると普段はシレっと何についても無関心でいる人が、ここぞとばかりに張りきり始めるノリについて行けないことが多い。いつも地道に私が頑張っているのに、“そういう時”だけ元気が良くなる人の感覚がよく分からないのだ。そうなると私は決まって普段とは反対に気配を消す。そんなにやる気満々なら「どうぞご自由に」てな具合だ。これが売上や営業活動など商売に影響する“仕事”であれば話は別だが、そうでなければコツコツと一日一日をしっかり積み重ねる方が好きというか、それが当たり前な感じだ。

 ある組織の50周年記念のイベントに“仕事”で中心的に関わったことがある。2、3年前の話だ。まさに50年に一度の大仕事だった。次にあるとしたらまた50年後だから、この件に関しては私が生きている間にもう一度活躍する機会が巡って来ることはない。最初で最後のチャンスだった。まぁ、頑張った。持っている力を全て出し切って、尽くした仕事だった。私の中ではもはや「仕事」という感覚を超越していた。悔いなんて残りようがないくらい頑張った。周りの人たちが心配するくらい頑張った。イベントは、実は色々な評価をする人がいるのだが、私は大成功に終わったと思っている。達成感は半端なかった。この時のために今まで様々な経験を積んできたのかもしれないとさえ思えた。終わってお祈りをした時、神さまへの感謝が溢れ身体を支えきれず、座りながら前の座席の背もたれに頭を預けないと崩れ落ちてしまいそうだった。あんなことは今まで経験したことがない。心が震えた経験だった。

 年中行事は平坦な毎日に軽い彩りが加えられる気の利いたミニイベントなのかもしれない。最近ではホワイトデーやハロウィーンのように、大手広告代理店により市民の購買意欲をかき立てるような新しいアイデアが仕掛けられ年中行事に加わったものもあるだろう。敢えてそういった仕掛けに乗って、日々を少しメリハリのあるものに変換して生きていくのも一つの手段ではあると思う。ただ自分にとって本物とは何かということ、自分の心が本当に求めているもの、あるいは自分の「使命」に気づき、心を震わせて生きていきたい。不器用でいいと思う。

 あの時は本当に燃え尽きたよ。

aRanDy

 自分のものの見方・感じ方・考え方を伝えたい。心を開いて本当のことを書かないと伝わらないと思う。だから自分と精一杯向き合って心の言葉と巡り合えるように祈ろうと思う。取るに足らないことでもいい。伝えたいと思ったことを素直に届けたい。  聖書の言葉に惹きつけられ恩師に教えを乞いながら数年研究してきた。クリスチャンではないしキリスト教がどういうものなのか理解しているとは言い難いが、書いていく中で聖書の香りが漂うような表現ができれば嬉しい。そして誰かに勇気を与える一助になれば幸せだ。 ////////////////////////////////////////  I want to convey my own way of seeing, feeling, and thinking. I don’t think it will be delivered unless you open your heart and write the truth. Therefore, I will pray that I can face myself as hard as I can and meet the words of my heart. Though it might be insignificant for others, I want to deliver honestly what I want to convey.  I have been attracted to the words of the Bible, and studied for about four years while asking my teacher to teach me. I’m not a Christian and it’s hard to say that I understand what Christianity is, but I’d be glad if I could express it with the scent of the Bible as I write. And I would be happy if I could help give courage to someone.

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