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涼風

 ゼロから何かを創り出すことはとても大変だ。「大変だからこそやりがいを持てるし、人生をかける価値を見い出せる」という人がいる。すごい意欲の強さだと思う。芸術家や科学者の方たちはこういう感じの人が多いのだろうか。ビジネスでも政治でも、たいていは既存のベースの上に立って、身につけた技術や知識を駆使しながら新しいアイデアを生み出し、活用・応用していくのがパターンだと思う。だから礎となる「ベース」を創った各界の先駆者たちは本当に凄いと思う。この瞬間にもゼロから新しいベース・基準を生み出そうと努力している人がいるのだろう。もっともご本人たちは、よく見るノーベル科学賞受賞者のインタビューのように、「自分の好きなことをしているだけ」と涼しい顔をしているのかもしれないが。

 「どうしてそんなに夢中になれるのか?」と周りの人から思われるほど、あるいは「あんなに根詰めてやったら身体に障る」と心配されるほど、一心に尽くせる事物が『使命』だと思っている。それはやらずにはいられない物であり、やらないと絶望してしまうような事なんだと思う。誰かに“やれ”と強要された物ではなく、真に「やりたい事」なんだろう。それを私は『使命』と呼ぶ。そしてそれを見つける過程が「自分探しの旅」だ。

 使命に出会った人、目覚めた人に悲壮感は漂わないだろう。どんなに忙しくても、眠っていなくても、疲れていても、その人の周りには穏やかなそよ風がふんわり流れているイメージがある。喜びに満ちた優しい微笑が見えるようだ。恐らくそれは、その人の人種や性別、容姿、年齢などに関係なく、感動的な表情のはずだ。そしてその「やっている内容」は誰かが評価できるものではない。乱暴な言い方をすれば、その人が真に「使命」と信じられるものなら、何でもいいんだと思う。一人一人に神さまがいらっしゃるように、与えられる使命もそれぞれ違うのだろう。私が見て無意味と思えることが、実は御心かもしれない。自分の判断を過信しないことには常に留意したい。私が信じるのは、「それが使命ならば、それぞれの行く道がきっと平和に繋がっている」ということ。

 今日を一生懸命に誠実に生きることが、すなわち自分探しの旅だと思っている。そして今その私を支え、力づけてくれているものがこのブログである。書くことは今私にとって一番「やりたい事」だ。これが「使命」なのかどうかは全然分からない。しかし書かずにはいられない自分がいる。ネタが全くなく困る時は多いし、そりぁ疲れている時もある。しかし、ただ書きたいのだ。書かなかったことを想像すると気分が悪くなる。「文字」という既存のベースの上に立って、身につけた技術と経験を駆使しながら新しいアイデアを生み出し、活用・応用している。もしかしたら実際に書いている時は、苦悶の表情を浮かべているかもしれない。“穏やかなそよ風”とは言わないが、でも私の心の情景はその見た目ほどに荒れてはいない。

「文字」に感謝。

aRanDy

 自分のものの見方・感じ方・考え方を伝えたい。心を開いて本当のことを書かないと伝わらないと思う。だから自分と精一杯向き合って心の言葉と巡り合えるように祈ろうと思う。取るに足らないことでもいい。伝えたいと思ったことを素直に届けたい。  聖書の言葉に惹きつけられ恩師に教えを乞いながら数年研究してきた。クリスチャンではないしキリスト教がどういうものなのか理解しているとは言い難いが、書いていく中で聖書の香りが漂うような表現ができれば嬉しい。そして誰かに勇気を与える一助になれば幸せだ。 ////////////////////////////////////////  I want to convey my own way of seeing, feeling, and thinking. I don’t think it will be delivered unless you open your heart and write the truth. Therefore, I will pray that I can face myself as hard as I can and meet the words of my heart. Though it might be insignificant for others, I want to deliver honestly what I want to convey.  I have been attracted to the words of the Bible, and studied for about four years while asking my teacher to teach me. I’m not a Christian and it’s hard to say that I understand what Christianity is, but I’d be glad if I could express it with the scent of the Bible as I write. And I would be happy if I could help give courage to someone.

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