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酔狂

 「単細胞」という言葉がある。科学的な難しい方ではなく、人の悪口を言うようなときに使う方の意味で。「シンプル イズ ベスト」という決め台詞がある。本当に英語を母国語とする人たちに意味が通じるかは知らない。どちらも「単純」ということが言いたくて出してみたのだが、私が物事をあれこれと考えるときにポイントになる言葉で、私自身を表現するときに非常に有用な言葉だ。
 本当に正直に告白すると、私は俗にいうところの、「頭がいい人間」ではないと思っている。頭の中で複雑な論理を組み立てて研究し、答えを見つけ出すような難しい作業には常にかなり苦しむ。やることが決まって、あとは頑張るだけというシチュエーションでは、結構活躍できるタイプだと思う。そんなにバカでもないとは思うが、まぁ、普通なんだろうか。本当に単純で分かりやすいタイプだ。一つの事しかできない性質とも言い換えられる。今でこそ色々違う種類のこと、仕事以外に他の勉強や趣味、トレーニング等に同時に取り組めるようになってきている。人間的に幅ができたと言えるのなら嬉しいが、さぁどうだろう?

 若いころ、特に大学時代は一つのことに熱中すると、他のことはおろそかにしてしまう傾向が強かった。上京して初めて一人暮らしを始め、極端に言えばすべてが未知の体験で、一つ一つとことん“しゃぶりつくして”みないと、興味が次へ移っていかなかった。
 何かをしようと狙いを定めて取り組んだことはあまり無く、引きこもっていた大学1年目を経てアルバイトを始めた後は、もちろんアルバイトでは一生懸命働いたし、たくさんの友達ができ、また海外旅行へも行ったり、彼女ができたり、そのほか様々なチャンスが何となく目の前に現れてきた。

 その中で、興味があれば何でも精一杯全力で取り組む私が、ある時期とことん心を捉えられていたのが、「夜の飲み会」だった。ちょうど気の合う仲間とアルバイト先のレストランで知り合い、彼らと一緒に昼間に懸命に働き、毎晩飲みに行った。ホントに毎晩だった。その輪の中心に私はいつもいた。
 当時はまだカラオケBOXができ始めたころで、飲みながら歌を歌おうとしたらカラオケスナックが主流だった。仲間と発掘したある一軒のスナックで、だいたいいつもは4人くらいで通うのだが、たしか2年半くらいの期間にボトルキープをしたウィスキーの本数は300本を超えた。その日の稼ぎをその日のうちに使い果たしていた感覚だった。ボトルキープ100本目と300本目の時に、私がその店を借り切って大パーティーを催した。眠らずに遊びまくった。とにかく楽しくて楽しくて仕方がなかった。クレイジーな時代。

 そういう狂気じみた時間には、遅かれ早かれ終わりが来る。身体もお金も心も限界だった。疲れた。当然のように私にも「このままではいけない」という自覚が見栄えることになる。結局私はそのレストランを去った。仲間を傷つけたかもしれないけれど、みんなのためにもそれでよかったと思っている。
 「最初からそうなるのが分からなかったのか!?」と誰かが私に怒鳴っている。「はい、分かりませんでした!」。だって、やってみなきゃ分からない。経験しないで物事の論理だけで宣うのは簡単だが、私には到底できない。バカな経験かもしれない。でもあのバカ騒いだ時代が、間違いなく、今の私をググっと支えてくれている。

  みんな、どうしてるかな~。

aRanDy

 自分のものの見方・感じ方・考え方を伝えたい。心を開いて本当のことを書かないと伝わらないと思う。だから自分と精一杯向き合って心の言葉と巡り合えるように祈ろうと思う。取るに足らないことでもいい。伝えたいと思ったことを素直に届けたい。  聖書の言葉に惹きつけられ恩師に教えを乞いながら数年研究してきた。クリスチャンではないしキリスト教がどういうものなのか理解しているとは言い難いが、書いていく中で聖書の香りが漂うような表現ができれば嬉しい。そして誰かに勇気を与える一助になれば幸せだ。 ////////////////////////////////////////  I want to convey my own way of seeing, feeling, and thinking. I don’t think it will be delivered unless you open your heart and write the truth. Therefore, I will pray that I can face myself as hard as I can and meet the words of my heart. Though it might be insignificant for others, I want to deliver honestly what I want to convey.  I have been attracted to the words of the Bible, and studied for about four years while asking my teacher to teach me. I’m not a Christian and it’s hard to say that I understand what Christianity is, but I’d be glad if I could express it with the scent of the Bible as I write. And I would be happy if I could help give courage to someone.

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