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真面目

 結局は「真面目」じゃないとダメなのかと思う。真面目に仕事や勉強をしないと他者から認めてもらえる、受け入れてもらえる機会が激減するのが、私たちが生きる世の中かなと思う。我慢した者が許容される権利を得るような、そんな社会なのかと思う。そう考えると、人は本来、真面目ではない生き物でもあるのかもしれない。
 真面目な人々はたくさんいると思う。人生それぞれ色いろあるけれど、我慢して自分のために、家族のために、そして他者のために努力できる人たちは、多分マジョリティーだと思う。だから我々はほぼ安全な社会の中で暮らすことができる。

 「真面目」とは何だろう。真剣に、誤魔化さずに、逃げずに、集中して、などの言葉と置き換えられるケースがあると思う。これらを様々な場面で実行するのは、やはり大変だ。精神的にキツい。そういった場面から逃げて身を隠していた方が、よっぽど楽に過ごせるだろう。でも逃げ続けていたとしても、大抵の人にはどこかで何かに「真面目に」取り組まなければいけない場面が必ず訪れる。節目というか、進学、就職、仕事、結婚、子育て等々において、個人差はあるだろうが「真面目に」取り組まなければならなく、逃げきれないことはいくつかあるはずだ。逃げがちの人生を歩んできた人も、恐らくそのことには気づいている。久しぶりに会った中学や高校の時の同級生と会って、「随分大人になったな」と感じるとき、いくつかの節目を乗り越えて来たんだろうなと思う。
 「真面目“過ぎる”」人たちも大変だ。真剣に取り組み“過ぎる”ために自分を追い詰め、逃げ場を失い、心の闇に落ちていくような感じの人たちがいる。極端な痩せ方をしたり、人前に出られなくなったりする。精神病の域に入ってしまえば医師にもう任せるしかないが、孤独感を感じさせないように、誰かが寄り添う必要があるかと思う。

 こうして書いてきてみると、本来人間は「真面目な生き物」なのではないかという考えが頭に浮かんだ。現実の世界に多様な考え・性質の人々が存在するわけで、「本来」などということを考える必要はないのかもしれないが、冒頭の記述と正反対の考えなので記してみたい。
 あえて乱暴に書く。真面目に生きることが正しいと人間は分かっている。そして人間は真面目に生きたいとどこかでちゃんと思っている。そういう願いを持ちながらも、楽な方への誘惑に心乱され、怠惰な気持ちに負け、本来の道からそれていってしまう。我慢とは自分の中の悪魔の囁きから逃れること。人生とはその戦いかもしれない。

 「真面目な人だね」と言われると、何か「つまらない人だね」と言われているような気がして面白くなかった時代が長かった。今言われてもそうでもないので、そういう意味ではこの歳にして一皮むけたのかなと思う。自分で思うに、私は真面目な人間の部類だと思う。もし本来人間は真面目な生き物であるとするならば、「あなたの僕とさせてください」と祈る「祈り」は余計なものを捨てて「本来を取り戻す」ための行為に一つなるのかもしれない。

 ぐぅ~、今日は苦しんだ

aRanDy

 自分のものの見方・感じ方・考え方を伝えたい。心を開いて本当のことを書かないと伝わらないと思う。だから自分と精一杯向き合って心の言葉と巡り合えるように祈ろうと思う。取るに足らないことでもいい。伝えたいと思ったことを素直に届けたい。  聖書の言葉に惹きつけられ恩師に教えを乞いながら数年研究してきた。クリスチャンではないしキリスト教がどういうものなのか理解しているとは言い難いが、書いていく中で聖書の香りが漂うような表現ができれば嬉しい。そして誰かに勇気を与える一助になれば幸せだ。 ////////////////////////////////////////  I want to convey my own way of seeing, feeling, and thinking. I don’t think it will be delivered unless you open your heart and write the truth. Therefore, I will pray that I can face myself as hard as I can and meet the words of my heart. Though it might be insignificant for others, I want to deliver honestly what I want to convey.  I have been attracted to the words of the Bible, and studied for about four years while asking my teacher to teach me. I’m not a Christian and it’s hard to say that I understand what Christianity is, but I’d be glad if I could express it with the scent of the Bible as I write. And I would be happy if I could help give courage to someone.

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