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再開(その2)

 久しぶりということで今回は聖書箇所を決めず、この一年半以上の中断期間で感じたり疑問をもったりした内容を、近況報告を含めた形で発表し合った。レポートを書きながら一番思ったことは、私にとってこの聖研はとても大切なもの・場であるという再認識。自分の心に向き合うことをサボっていたなという印象。向き合ってはいなかったのだが、疑問やモヤモヤしたものは心の中で増殖したいたようで、それを処理・消化する作業ができていなかった感じ。いざ準備を始めると自分の中の矛盾みたいなものが“あれよあれよ”と湧き出てきて、もう収拾がつかなく、自分でも何が分からないのか分からなくなってしまった感覚だ。苦しかった。
 この準備期間、その“もがき”の影響がいつかのブログへ及んでしまったようで、考えが安定しない記事を残してしまったことがあった。まさに抗いながらも懸命に生きようとする証拠を残せたことをむしろ喜びたい。

 考えに収拾がつかなくなってしまったことは、もうどうしてみようもなかった。とりあえず書いてみたレポートは“つぶやき”の連なりのようになってしまい、読む人にもっと分かりやすいように修正しようと何度も何度も最初から読み直してみるが、毎回読んでいるうちにいつの間にか“迷い”の暗い淵にハマってしまう。解説本などに当たってはみるものの、そもそも何が分からないのか自分で把握していないので、どこを読めばいいのかもはっきりせず、結局胸にスッと落ちる答えには巡り合えなかった。もしかしたらこういう類の勉強は初めてだったかもしれない。まぁ苦しかった。

 もうどうしようもなかったけれど、私の「迷い」をそのまま当日発表の場でぶつけた。研究した結果のプレゼンと呼ぶには、あまりにもまとまりがなく、「私が迷っている」ということが主な内容になってしまった側面がある。発表しながら実は心の中で「これはヤバいな」と思っていた。これは厳しい応答が返ってくるだろうなと覚悟した。でもそれが精いっぱいだった。
 詳細は説明しないが、私の「迷い」を一言で言えば、「イエス様の存在を理解できていない」ということ。神さまに生かされている存在としての自分を少しずつ感じられるようになってきたけれど、では神の子イエス・キリストの存在は私にとってどんな意味があるのだろうか」という問い。考えても考えても分からない。

 結果的に怒られるような応答が誰からも返ってくることはなかった。ヒントというかアドバイスというか、先生は福音書の中の一つのお話を例に挙げて応答してくださり、またご自分の壮絶な経験を通して、涙ながらに私に何かを伝えようとしてくださった。心底ありがたいと思う。先生の意図をその意図した通りに私が受け止めることができたかは分からない。でも私はこう受け取った。「それでいい」と。肯定だった。
 たどり着けるかも定かではない「答え」は一人一人に与えられていて、先生と同じ場所に私の答えがあるとは限らない。先生がいつも話されることだ。もしかしたら行く道のりさえも人によって様々なのかもしれない。でも先生は敢えて私に「そのまま行け」とおっしゃってくれたんだと受け止めた。聖研の翌日の朝、寝起きに枕元の聖書に手を伸ばし、ふと次の範囲を開いた。

 見ないのに信じる人は、幸いである

aRanDy

 自分のものの見方・感じ方・考え方を伝えたい。心を開いて本当のことを書かないと伝わらないと思う。だから自分と精一杯向き合って心の言葉と巡り合えるように祈ろうと思う。取るに足らないことでもいい。伝えたいと思ったことを素直に届けたい。  聖書の言葉に惹きつけられ恩師に教えを乞いながら数年研究してきた。クリスチャンではないしキリスト教がどういうものなのか理解しているとは言い難いが、書いていく中で聖書の香りが漂うような表現ができれば嬉しい。そして誰かに勇気を与える一助になれば幸せだ。 ////////////////////////////////////////  I want to convey my own way of seeing, feeling, and thinking. I don’t think it will be delivered unless you open your heart and write the truth. Therefore, I will pray that I can face myself as hard as I can and meet the words of my heart. Though it might be insignificant for others, I want to deliver honestly what I want to convey.  I have been attracted to the words of the Bible, and studied for about four years while asking my teacher to teach me. I’m not a Christian and it’s hard to say that I understand what Christianity is, but I’d be glad if I could express it with the scent of the Bible as I write. And I would be happy if I could help give courage to someone.

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