Categories: Ordinary

道理・形・場所

 母の兄である伯父さんが亡くなった。小さい頃にプールで泳ぎを教えてもらったり、家に遊びに行かせてもらったり、お世話になった。最近はお会いすることはめっきり減ってご無沙汰していた。コロナのこともあり、家族葬で済ませたと言うことだ。香典だけは渡しに上がろうと思う。あの頃が懐かしく思い出され、寂しさがこみ上げてくる。

 偶像崇拝はしないとキリスト教ではなっている。仏像や神棚に手を合わせたりはしない。人間の作ったものに神さまは宿らない。教会には十字架があるが、イエス様が追った重荷に思いを寄せ、また十字架を通して神さまとイエス様に繋がると言う意味であって、十字架そのものを拝むのではない。日本のお墓参りのようにご先祖様がお盆にあの世から戻って来るので、みんなそろってお迎えするということとはかなり違う。キリスト教にも色々矛盾があることも知っている。宗派によってはイエス像やマリア様の像がまつられている教会が存在する。しかしいずれにしても人間が死んだら神様になり、生きている子孫たちを見守り導くという考え方とは甚だ異なる。

 私の家族の中では私だけがキリスト教を信じていて、今後洗礼を受けるかどうかは決めていない。もし私がクリスチャンになることを選んだら、死んだ時の遺骨はどうなるんだろうか。受洗しておいて死んだら仏の道で成仏させてもらうでは道理が通らない。それだけクリスチャンになるということは重い行為なんだ。遺書にでも残して、キリスト教のやり方で葬ってもらうことにしよう。私が死んだら神様だなんて冗談じゃない。ただ親と同じところに永眠するのは悪くないと思う。どんなものなんだろう、遺骨を納める場所はクリスチャンとしてどこでも構わないのだろうか。大切なことを大事にして形には拘りすぎないようにはしたい。

 私の両親は健在で元気にしているが、当然のように衰えは隠せない。いつかはその日が来る。50を過ぎてまだ親離れができないのか、反対に最近ますます両親を愛おしく思う。でもその日はいずれ来るだろう。心の準備なんてできるほど私は大人では無い。その時が来たら思いっきり泣くだけだ。それでいい。伯父の死にあたり、両親の長生きを願う日になった。

 伯父さん、ありがとうございました。

aRanDy

 自分のものの見方・感じ方・考え方を伝えたい。心を開いて本当のことを書かないと伝わらないと思う。だから自分と精一杯向き合って心の言葉と巡り合えるように祈ろうと思う。取るに足らないことでもいい。伝えたいと思ったことを素直に届けたい。  聖書の言葉に惹きつけられ恩師に教えを乞いながら数年研究してきた。クリスチャンではないしキリスト教がどういうものなのか理解しているとは言い難いが、書いていく中で聖書の香りが漂うような表現ができれば嬉しい。そして誰かに勇気を与える一助になれば幸せだ。 ////////////////////////////////////////  I want to convey my own way of seeing, feeling, and thinking. I don’t think it will be delivered unless you open your heart and write the truth. Therefore, I will pray that I can face myself as hard as I can and meet the words of my heart. Though it might be insignificant for others, I want to deliver honestly what I want to convey.  I have been attracted to the words of the Bible, and studied for about four years while asking my teacher to teach me. I’m not a Christian and it’s hard to say that I understand what Christianity is, but I’d be glad if I could express it with the scent of the Bible as I write. And I would be happy if I could help give courage to someone.

Recent Posts

止まらない悪口[Unstoppable Bad Mouthing]

 敵を作ったり、悪者を仕立て上… Read More

2024-05-01

輝ける人[Shining Person]

 お金になるかどうかに関わらず… Read More

2024-04-30

この世界で生きること[Living in this world]

 人数がある程度集まると、誰が… Read More

2024-04-29

神に仕える[Serve God]

 「神さまのために生きる」と言… Read More

2024-04-28

裏切りの信仰[Faith in Betrayal]

 人間、生きていればそれなりに… Read More

2024-04-27

A new broom(新しいほうき)

 アイルランドの諺で、「新任者… Read More

2024-04-26