Reborn

投稿者: | 2021-01-14

 左肩から肘にかけての痺れを直すために毎週通っている鍼灸院で姿勢の悪さを指摘され、普段から意識しなければならないと分かりながら特に何もしていなかった。痺れからの痛みは鍼のお陰か少しずつ和らいでいるが、もう1ヶ月以上通っているのに劇的には良くなってくれない。水泳する時は特に肩の痛みが気になって集中を阻害される。おまけに古傷の右肩の妙な引っかかりも思い出したように目覚めてしまった。両肩に不安があるとクロールはなかなか厳しいものがある。今のところは何とか誤魔化しながら続けられている。

 一度両肩をグッと上げて、そのままできるだけ胸を張り、両肩を広げる。その位置で肩を下ろした体勢が上半身の“いい姿勢”だそうだ。背中の上部、首の付け根に近い部分に筋肉のしわが寄るぐらいが理想的だとのこと。これを実際にやってみるとちょっと引くほど自分の姿勢が悪いことに気づく。辛いのだ。「このままをキープするのか……」と思うと気が重くなる。しばらく頑張っていると背中が疲れてくる。まるで筋トレしているようだ。こんなにも長い間「猫背」だったとはと、自分のことが本当に分かっていないと再認識する。これを矯正するにしても一仕事というか、大仕事になる予感がする。諦めようか……。しかし痺れを直す為には、誰かに任せっきりにしていては恐らくダメなのだろう。

 姿勢が悪いことは随分前から認識していた。対応しなければと思いながらも放置していた自分が間違いなく悪い。そしていざ何かやりたいと思った時にそれが実行の妨げになってしまう。考えてみると肉体的か精神的かに関わらず、こういうことが私の人生において繰り返されてきた。一つ一つの知識や鍛錬の積み重ねを怠り、夢と呼べば聞こえはいいが、やりたいことだけに集中しているような振りをして、目の前のやるべきことを見ないように避けてきた。そういう行いが結実した結果としての「今」が常にある。

 自分をそういう人間だと受け止める。まずはそこからだ。そしてこんな私でもできることがあると己を尊ぶ心を鍛えよう。その先に何が待っているか分からないけれど、もう目の前のことから逃げることは止めたいと思う。自分の中で「やらなければならないこと」が「やりたいこと」に変化してきている。いい兆候だと思う。まずは姿勢から取り組もうか。胸を張って背中に痛みを感じる時にいつも、見ないようにしてきた自分の罪を思い出せれば、気合いも入るというものだ。手遅れになる前に。

 何か別のところが悪くなりそうな気もする……。

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