Rest

投稿者: | 2021-06-15

 仕事で消耗した。体力的にも精神的にも。無事に大仕事を終えられてホッとしている。本当に良かった。しかし身体にダメージが残っている。全体的に筋肉が硬直気味でだるく、特に腰回りが酷く痛む。あれだけ動き回れば脳も相当に働いてくれたことだろう、知恵熱と言うのだろうか、するどい頭痛がする。疲れた。「これは少し休まないと」と思った。

 週末の二日間で回復を図る。風呂にゆっくり浸かって、なるべくリラックスできるように心がける。来週のことはあまり考えないようにして、「無」を保てるように力を抜く。いつもよりたくさん食べる。きちっと食事を頂いていつもより多めの栄養を補給する。軽く身体を動かす。何もしないとそのまた後に体力を回復するのが辛くなるので、腕立て伏せくらいは続けておく。充分な回数はこなせなかったが、これで本当に疲労している身体を再確認できた。一層「休むこと」に集中する。充分に睡眠を取る。食べたり飲んだりした後にすぐ眠ることは避け、なるべく胃腸に負担がかからないように、食後最低3時間は置いてから寝床に入る。そして最低8時間は眠る。二日間のうち半日は所用で外出したが、それ以外はこのようにして休んだ。久しぶりだった。頭痛は消え、腰の痛みもだいぶ良くなってきた。お休み回復作戦はどうやら成功した模様だ。

 毎年決まってこの時期に開催されるこのイベントの仕事は、お世話になり始めてからもう18年目になる。近年は写真を撮るカメラマンとしてこの仕事に携わっているが、今回は連写を含めて一日で6,500枚以上撮った。もちろんすべてがOKショットとはいかないが、20~30枚に一枚くらいは使える写真があれば良いかなと思っている。
 撮る枚数を減らそうと思えば私の判断で減らすことはできる。つまり手を抜こうと思えば抜けるのだ。何枚納品しなければならないという契約ではなく、枚数も質も私に委ねられている。私が勝手にやっている仕事と言えなくもない。しかしどうしても頑張ってしまう。
 被写体の人々をファインダー越しで捕まえた瞬間、本能的にシャッターを切ってしまう。「撮れていないかもしれない不安がそうさせる」ことも否定しないが、それよりも「良い瞬間を取り逃がすまいと何回も何回も切ってしまう」という方が私の真実に近いと思う。撮った写真を選んで編集するのも私の仕事なわけで、枚数が多いほど後の仕事も大変になる。撮るほどに自分の首を絞めることになるわけだ。そんなことは十分承知しているはずなのに、私はシャッターを押し続ける。私には止めることができない。どうしたものだろうか。

 週明けから写真の編集作業が始まる。長くかかり、なかなか根気が必要な仕事だ。身体を壊してまで無理をする必要はないと思っている。できる範囲で頑張ればいい。でもそうやって長い間携わらせてもらっている恵み、感謝を忘れてはいけない。回復するまで数日かかってしまうほどに自然と頑張ってしまうような、そういう魂が燃えるような経験をさせてもらえることは大変光栄で、幸せなことだと思う。良い写真が撮れていること願う。

 いつまで続けられるかなー?

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