Good Morning

投稿者: | 2021-11-16

 最初それを聞いた時は冗談かと思った。でも「どんよりした天気が続くと、気持ちがどんよりと落ち込む」そうだ。それが原因でうつ病を引き起こすこともあるという。天気はそれほどまでに人の心に影響を与えることがあるらしい。そう言えば以前に、結婚を機に関西から北日本の日本海側に引っ越した女性が、余りにも天気が悪いからと言って地元へ帰ってしまったという話を聞いたことがある。一見、妻が夫より天気を選んだというだけの結果に映るが、事態はそれほどシンプルではなく、大変だったそうだ。

 確かに天気がいいとウキウキする。何と言うか、嬉しい気持ちで天の恵みを感じる。でもそういう時は、例えば農家の方などは雨が降って欲しいと願っているかもしれないし、マラソンランナーは日差しに陰りがあった方が良いだろうし、万人がいつも快晴を望んでいるわけではないと戒める自分がいる。そういう風にいつ頃からか思うようにしている。しかし“その話”を聞いて、私の心の健康のためにも、せっかくウキウキしてきたらのなら、そのまま有難く晴れの喜びを素直に感じるようにしようと思い始めた。嬉しかったら単純に喜ぼうと、喜んでいいのだと。

 先日カウンセリングの勉強会で、うつ病に罹っているかどうかを見分けるためのサインとして、「気分が沈む、自責、突然泣き出す、食欲が落ちる」等があることを教わった。自分のことを言われているんじゃないかと思って動揺した。変な汗が出てきた。これはまず自分が診てもらわないとダメかなと思うが、でもそんな考える余裕がある人は大丈夫だなとも感じる。一応注意はすることにする。
 誰にでも気分が沈むことがあるし、自分を責めてしまうことがあるし、歳をとれば涙もろくなる。何もない人なんていない。そういう落ち込みがちな時もあれば、ウキウキな時もあって人生だと思う。どっちの気持ちも、様々な心を知っておかないと、困っている人に寄り添うことは難しい。どうも私は何かを恐れているようで、自分にタブーを課して縛り付ける傾向がある。もっと自由でいればいいのにと思うが、なかなかうまく力が抜けない。でもこうしてあれこれ考えて、抗うことが大切かなと思っているから、多分きっと何とかなる。

 今日は天気が良かったので1週間ぶりに10km走ることができた。ちょっと風が強かったが、すこぶる気持ちが良かった。前半より後半の方がラップタイムが上がって段々いい感じになってきている。少し寒かったせいかそれほど多くはなかったが、私の他にもランナーたちが疾走していた。また散歩に出てきているご夫婦や自転車を連ねた家族連れなどが楽しそうに川のほとりを往来していた。なんと平和な光景。全ては良いお天気のお陰さまだった。
 一人一人に神さまがいて、一人一人に日々新しい環境が与えられている。自分が今日授かった環境を素直に受け入れて、喜び、または悲しみ、それでいいと思う。様々な感情を感じられる恵みに感謝して、神さまに委ね切ることができれば、私はきっと幸せだ。

 まぁ、オレがうつ病ならみんなうつ病だな。

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