あおむし

投稿者: | 2021-12-27

 ちょっとコツを掴んでしまった。まだまだまだまだだが、何となく格好にはなってきたような気がしている。ちょっと褒められたりもした。水泳のバタフライを始めて一カ月で、早くも25m一応泳げるようになった。一時は「ヤバい、できない」とかなり焦ったが、あるとき不意に、上半身を水面上に浮き上がらせるために力を入れ込むタイミングが掴めてしまった。「なるほど~!」いう感じで、水中に隠れてちょっと小躍りした。インストラクターの先生方のお陰である。

 そうなってみると「あれ?オレってセンスあるんじゃね?」等と勘違いする悪い癖が出てしまうことがある。免許皆伝したかのように自惚れてしまって、もう自力で自己練習できるまで成長できたかのように錯覚してしまうことが多い。幸いなことにバタフライについてはまだ完成形には程遠く、飽きるようなことがあったとしてもまだ大分先になりそうだ。闘争心みたいなものは消えていない。クロールについてもまだ泳ぎ方が固まっておらず、良い時とそうでない時の差が激しい。いつも同じようにしているつもりなのだが。準備体操の質や少しその日の体調によるところもあるのかもしれない。
 クロールは一番興味がある泳ぎ方ということもあって、奥の深さを感じる。バタフライについては思っていたよりずっと早く上達できたのでちょっと拍子抜けした部分があることは否定しないが、いずれにしてもその他の、平泳ぎ、背泳ぎ、飛び込みやターンも含めて、水泳に関しては非常に強い関心をまだまだ保てている。

 レッスンが終わって少しだけ残ってバタフライの自己練習をしていると、私より上のクラスの人が「もう少し“うねり”を付けた方が良いよ」とプールサイドから右手でうねりを作りながらアドバイスしてくれた。以前にレッスンが終わった後にみんなが集まってくるジャグジー風呂で、私が苦戦しているという話をしたことがあったからだと思う。
 またその苦戦話が拡がったのか、先月まで所属していた初心者コースで、ほんの初歩的な技術だけだがバタフライを教える機会が増えてきているらしい。カリキュラムにまで影響を与えてしまったか!?でもその方が良いと思う。昇格するのは良いがいきなり何も知らないまま上のコースで、今までやってきている先輩たちと同じように練習するのは、足手まといにもなり気まずさも感じるから。でも先輩たちはそれを承知で励ましてくれる。他のメンバーも気にしてくれていて、みんなが繋がっているような気がする。或いはちょっとワアワア騒ぎすぎたか……。

 現在通っているスイミングスクールは純粋に水泳だけで、ウェイトトレーニングやランニング等のためのマシーンや装備は置いていない。もう少し泳ぎが上手くなったら、いずれはどこかのプールがついているジムで自己練習するつもりだが、ここに来て迷いも出てきている。新しいジムで一人で自由に泳げるのは良いが、私のことだから寂しくなって辞めてしまうんじゃないかとも思う。移った先で新しい友人と知り合えるかもしれないが、今ここでもう一年以上も一緒に泳いでいる人たちと分かれるのがちょっと嫌になってきた。仲間がいることは幸せで、やはりとても勇気づけられる。辞めた後に後悔するような気がしてきた。
 かといって二つ同時に入るのはちょっとお金をかけ過ぎのような気がする。一般の市民プールでは、同じだけ泳いでも今の半額以下で利用できることを考えると現実的ではない。何とかいい方法はないものだろうか。やっぱり少し陸上でのトレーニングもしたいのだ。

 思い切って水泳やってみて、良かった

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