Fresh Prince

投稿者: | 2021-12-17

 今でこそ少しだけ“ドンパチ”がやかましく感じるようになってきたとは言え、まだまだアクション映画が大好きだ。あまり難しいことを考えたくないときはいつも、その方面の世界に逃げ込んでしまう。その映像の性質とは裏腹に、私にとってアクション映画は“癒やし”の空間でもある。

 ハリウッドの「アクションスター」と呼ばれる人たちがいる。「アクションも演技の一つだ」と言った俳優がいたそうだが、台詞回しよりも何よりも、肉体美とか動きのキレ、身体能力といったものがまず要求される役どころがある。今は合成技術が相当に発達しているので、どこまでが本当の映像なのかよく判別が付かないところがあるが、それでも格闘シーンなどでスタントマンを使っていると何となく不自然さが感じられてしまい、“冷める”ことがある。やはり本人に本当にアクションして欲しいと思うのは、私だけではないと思うが。

 アーノルド・シュワルツェネガーさんが「ターミネーター」でスクリーンに現れたときの衝撃はセンセーショナルだった。人間の身体の最も進化した最終形を見たような思いがした。サイボーグ役なのでおかしな表現になるが、「あんな完璧な人間がいるのか!?」と驚愕した。まさにCGのような完全な佇まい。恐ろしかった。
 彼がその圧倒的な“強さ”を欲しいままに、主演するアクション映画を次々と大ヒットさせたことは記憶に新しい。その中でも「T2」は私が最も好きな映画の一つだ。だが私のようにアクションが大好きな人間にはたまらないが、世の中には当然そういうのがお気に召さない方々がいる。彼らにとってシュワちゃんは“野蛮な人”でもあった。
 そんな彼が役者として本当の意味で認められたのは、「ツインズ」というコメディ映画に主演してからだそうだ。個人的にはシュワちゃんの演技については以前からどうかと思っているので、どの映画に出てもあまり印象は変わらないのだが、でもそういうことらしい。ツインズ以降彼の人気はいろんな層に広がりを見せ、ますます上がっていったそうだ。知事にまでなったわけだから事実なのかもしれない。

 「インエディペンデンスデー」、「メンインブラック」、「バッドボーイズ」、「アイロボット」、「ワイルドワイルドウェスト」等々で知られるアクションスター、ウィル・スミスさんの映画を3本観た。彼が醸し出す“楽しい”雰囲気が大好きで、そのアクション性とコミカルさがミックスされた非常に魅力的な俳優だと思う。彼の出演作は観られるものはほとんど観ていると思う。大好きだ。
 歳を取ることを知らないのではないかと思うくらい常にエナジェティックな彼だが、この3本には絶句してしまった。素晴らしい。もうちょっと彼を超える俳優が出てくることは難しくなってきたのではないだろうか。無双感が漂っている。アクションもできて、元々テレビのコメディドラマから出てきた人であるし、今度は感動作まで完璧に創り上げてしまった。この頃はプロデューサーも兼務しているようだ。
 「幸せのちから」、「7つの贈り物」、そして「素晴らしきかな、人生」の3本。クリスマスシーズンにピッタリの感動作品で、ちょっと子供には難しいけど、ご家族で一緒にご覧になられたらと思います。この順番が、オススメ。

 結局は、人間性なんだよね

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