スイミングスクール

投稿者: | 2020-12-03

 昨日からスイミングスクールへ通い始めた。若い頃、特に中学生の頃は自転車でよく海へ友達と遊びに行った。結構高さのあるテトラポットから飛び込んだり、今でいうシュノーケリングや素潜りで牡蛎を取ってその場で殻をドライバーでこじ開けて食べたり、海底に沈むボートをみんなで手を繋いで岸まで引き上げたりした思い出が今も目に浮かぶ。当時は“耳抜き”という手法を知らず、今考えると軽い潜水病だったと思うのだが、素潜りし過ぎて頭が割れるように痛み鼻血が出るなどしても耐え、時間を忘れて遊びまくった。夏、海は一番の遊び場だった。

 なので泳ぎは全くできないわけではない、と思っていた。少なくとも昔、潜水でよく使った「平泳ぎ」だけは大丈夫だと。準備体操で、まず身体があまりに硬くて驚いた。ランニングの時は屋外なので走り終わった後に立ちながらできる体操をしているが、こうして屋内で寝転がってストレッチをしてみると、自分がおじいさんのように感じてショックだった。このスクールでベテランの、隣の71歳の方の方が私より遙かに若々しかった。「大丈夫か……」。胸中を襲ったのは不安以外の何物でもなかった。

 インストラクターは恐らく大学生か大学を出たばかりという印象の、ちょっとオードリーの若林さんに似ている優しそうな青年。高校生と言われても見た目だけは驚かないだろう。しっかり丁寧に教えてくれた。教える経験はある程度お持ちなのだろうと思う。でも思ったよりたくさんのことを言われて全部理解し実行するのは難しかった。やるメニューはコースによって最初から決まっているようだ。もっと一つの動きを何回も繰り返して習得していくようなイメージとは少し違った。ちなみに私は初心者コースでお願いしている。

 小笠原諸島でイルカと一緒に泳ぎたいと思って始めたスイミング教室。イルカに出会えるまでには相当に時間がかかりそうだ。今日の投稿は「まずはバタ足から」というセリフで締めようと思っていたが、いやいやその前にまず肩がしっかり上げられないと溺れてしまう。腕を回そうとすると肩に引っかかるような痛みを覚えるのは、危険な兆候か。永遠とも思われたたった1時間を何とか乗り切った。とりあえず3ヶ月頑張ってみようと思う。

 沢山かいただろう冷や汗には気づかなかった。プールの中では。

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