恥部

投稿者: | 2021-01-12

 学歴社会と言われて久しい。一部上場会社の偉いさんや高位の官僚など、私の周りに高学歴と言われる人があまり多くないので、どれだけ高学歴の人が社会の中で優遇されているのか、俗に言う「実際に社会を動かしている一部の人たち」がどんな感じの人々なのかよく分からない。いわゆるエリートと呼ばれる人たちは私が読む本や観る映画などに興味を持つのだろうか。実際読んだり観たりすることは?まるでこことは別の世界に生きているような生活をしているのだろうか。

 一流企業の部長クラスにまで出世すると年収1,000万円はもらえるそうだ。とても良い金額だと思う。その辺を目指すために子供はまずは勉強しなさいと言われる。簡単に言えばこれが「学歴社会の正体」だと認識している。大人になって安定収入を得るために給料の良い有名な会社に入ることを目指す。その為には偏差値の高い学校、大学へ進まないと難しい。この考え方・捉え方を日本全国で共有している。つまりは金のため。

 お金である程度は幸せを買えると思う。嫌だけれど、それが現実。無いよりはあった方が絶対に良い。お金があればやりたいことに挑戦できるチャンスになり得るし、どこかへの寄付も可能で誰かを支えることに繋がるかもしれない。少なくとも生活する上で最低限度のお金は必要不可欠だ。何も贅沢はせずとも金銭欲は誰にでもある意識だと思う。私もお金が欲しい。お金があれば今の苦境を乗り越えられる。でもどこかで「お金に負けたくない」と思っている。「金なんて無くても何だってできる」と心の奥底で叫んでいる。

 誰かが言った、「お金は後からついてくる」と。確かにそういう経験もしてきた。充分な金額ではないかもしれないけれど、頑張って働いた結果ある程度収入を得られるようにはなった。しかし誰かを助けられるまでには稼げていない。そしていつも「あとどれくらいあれば足りるのか」、「時間が無い」、「人手が無い」などと結局は動けず、頭の中で気弱な情けない堂々巡りに陥ってしまう。そんなにお金が好きなら出入りをもっと慎重に扱って計画的に経済設計に取り組めば良いじゃないか。まさに正論、そりゃそうだ。でもできない。私はお金の扱いが下手であまり相性も良くないようだ。困った。この苦悩が学歴社会から早々に逸脱したツケとは思いたくない。あ~、私は甘い、ダメな奴だ。まずは「お金が好き」な自分を認め、受け入れるところからか。

 心の声に従い、祈って待つ。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください