水陸両用

投稿者: | 2021-02-25

 一週間ほど前、起きている間に急に左の首筋から肩にかけて、強烈な痛みを覚えた。寝違えた時のような種類の痛さで、「まだ寝てないよ」とぼやきながら、何が原因か不思議で仕方がなかった。同時に、あまりにそこが痛かったので、最近慢性的になっている左の肩から肘にかけての痺れが和らいだような気がした。以前にもこの「痛みを以て痛みを制す」的なことがあったような気がしていた。

 昨日の夜スイミングスクールへ行った。いつもは生徒3名で受けるが、たまたま昨晩は私一人で、インストラクターの先生とマンツーマン授業になった。スイミングを始めて3ヶ月になるが初めてのラッキーだった。ラッキーとしか思えない。隙を見てサボろうなんてことはよぎったことさえない。悪いところを全部指摘してもらおうと思っていた。身体も感覚も人も環境も、その他いろいろ慣れてきたこともあり、通うこと自体が楽しくなってきた。「水」にも慣れ、随分泳げるようにもなってきている。『水と友達になる』ではないが、ちょっとした、例えば水が鼻から不意に流れ込んでしまう恐さなど、水との間に精神的な距離があるとやはり色々うまく進まない。楽しい感覚まで来るのに3ヶ月かかったんだと思う。

 何といっても身体が動くようになってきた。一番は肩の可動域がだいぶ広がった感覚がある。背泳ぎにしろクロールにしろ、腕を大きく回すことができるようになってきて、肩の関節をグイッと一伸びさせる技術が身に付いてきた。今までテレビで何となく流して観ていた、水泳大会の見方が随分と変わったのがわかる。クロールで言うと、腕を前に突き出して肩を伸ばす時に、微妙な身体全体の傾き加減がうまくいくと、水中にある方の手を抜き出す角度がつき、よってその手がスムーズに水面から浅めの位置で水を後ろへかける。頭では分かってもなかなか実践できないところが面白かったりする。昨日は一人だったので細かい所まで観てもらって、ワンランク上のレッスンをしてもらった。特に背泳ぎは最初は全然できなく、背泳ぎの時間になると少しつまらなく感じていた。ところがちょっとだけコツを覚えると楽しさが分かってくる。何でもやってみないと自分に合うかどうかなんて分からないものだ。クドクド考えている暇があったらトライしてみたらいい。勉強でも運動でも、何でも同じだなと両手を腰に当てながら思った。海パン一丁だった。

 ほんの少し前まではスイミングが終わって疲れを感じるまで身体を動かせていなかった。最近は寝落ちするほど疲れられるようになってきている。昨日も結構疲れた。すると何と今度は右の首筋に強い痛みを感じるではないか!?まだ眠っていないのに、あの寝違えたような痛みが反対側にも走った。その時悟った。「これはスイミングの筋肉痛だ」。まさか『水泳』で、首から肩にかけて左右両側ともに張りを覚えるまで追い込めるとは、自分でも思っていなかった。今日はまるで車で追突されたように首を動かせず、ロボットのような動きになっているが、何故か左腕の痺れをまた感じず、気分はすこぶる晴れやかだ。この両肩の筋肉痛を超えた先には細マッチョのボデーが待っている。

 ランニングとスイミングのコンバインはいいねー。

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