「ネット上では」とか、「ネットで話題の」とか、「炎上」とかというワードをよく耳にする。一体誰のことを差して言っているんだろう?ネット上での自分の評判が悪く、それを苦に自死したタレントがいたそうだ。どうなっちゃっているんだろう?私もニュースやスポーツ情報などを毎日インターネットで見る。でも「ネット上の人々」という人たちと出会ったことが無い。「ネット上では~」等と解説している司会者なりをテレビ番組の中で見たことはある。その人たちの話を聞いていると、どうもその“ネット上の人々”の反応にタレントや政治家などの著名人が振り回されているように見える。世の中大丈夫なんだろうか。
もしかしたらたった一人のつぶやきが何千人もの意見に膨れ上がって見える場合があるらしい。情報操作と言うのか、そういうふうに見せかける方法があるようだ。自分のページのアクセス数が増え、収入につながるシステムがあるからそうなるように仕掛ける人が出てくるのだろう。または単なるストレス発散のために普段の生活では口に出せない罵詈雑言を、匿名であることも助けて、ネット上でぶちまける人もいるかと思う。普段は柔和な感じでも、いざ書き込みとなると人が変わったように狂暴になる人がいるそうだ。心の闇は相当に深いだろう。
私はそういうところへ見に行かないので関係ないが、もし私が見ず知らずの人からそんな陰口・悪口を知らないうちに言われていて何かの拍子に目にしてしまったら、もの凄く傷つき怒りと悲しみで、死なないまでも、しばらくは引きこもってしまうと思う。それが100人、1,000人と、もし同調する人が増えてきたとしたら、もううつ病は避けられない。考えただけでもゾッとする。私はそういう他人の評価にとても弱い。それが間違った内容だったとしても傷を負ってしまうことは変わらない。
普通の真面目なおっさんの意見として、ホントに当たり前の意見でつまらないけれど、「そんなノウハウとエネルギーがあるんであれば、何か別のもっと有意義なことにその能力を費やせばいいのに」と思う。収入を増やす目的であれ、ストレスのはけ口としてであれ、対象となる人のことを気にせず、放言をしてしまったり、見られたくないだろう動画や写真をアップしたりするのはダメだ。スマホやコンピュータ上での操作だけでできてしまうので、現実に人が傷つき悲しむ姿が見えないから簡単に実行してしまうのかもしれない。全く困った世の中になったものだ。
インターネットの普及により、学歴に関係なくアイデア一つで誰もが成功するチャンスが、箱から飛び出す無数の蝶のように、あらゆる方向へ拡がったと思う。私もその恩恵を預かっている者の一人だ。しかし何でもそうなのかもしれないが、新しいものは良い面だけをもたらすものではなく、必ず副反応を伴って現れる。考えてみればグーグルもアップルもフェイスブックもアマゾンも、み~んな私より年下だ。まだまだ未熟で、色々と不具合が整備されるのはこれからであると信じたい。
「ネット上の意見」て、少数派じゃないの??