Good Memory
私は映画監督になることを目指し、30年前にカナダに渡った。日本で映像制作の仕方を学んだわけでも、そういう業界で働いた経験があるわけでもなかった。映画監督になる夢を叶えるためには、実際の現場に飛び込むことが一番の近道だろ… 続きを読む »
私は映画監督になることを目指し、30年前にカナダに渡った。日本で映像制作の仕方を学んだわけでも、そういう業界で働いた経験があるわけでもなかった。映画監督になる夢を叶えるためには、実際の現場に飛び込むことが一番の近道だろ… 続きを読む »
今朝起きてから歯を磨き終わるまで、気持ちがどんより沈んでいた。昨晩遅くに観たアメリカのTVドラマの影響だった。主人公の妻役が娘を出産後、亡くなってしまうというストーリー。比較的、悲劇的な物語を好む私も、さすがにこの結末… 続きを読む »
今から約30年前、26~29歳くらいまでの2年半の間、カナダのトロントという街に住んでいた。トロントでの最初の住居は、カナダ人のご婦人が自分の家の使っていない2部屋を貸し出していて、その1室を借りた。大家と一緒に住むシ… 続きを読む »
30年近く前にカナダのトロント市に住んでいた頃は、地元で祖母がまだ生きていた。異国で奮闘しているだろう孫の私を心配して、精神的にも経済的にも支援してくれていた。私は小さい頃は“おばあちゃん子”だったので、大学に入るため… 続きを読む »
カナダにいた頃、私は20代中盤から後半くらいの年齢で、それでも日本から私が通っていた英語学校へ来ている人たちの中では最年長だった。みんな大学を出たばかりか在学中くらいの年齢で、私は少しお兄さん的な存在だったかもしれない… 続きを読む »
アメリカ人の友人が言っていた。アメリカ人やフランス人は何かにつけて「やれ」と強要されると反対する性質があると。ステレオタイプ的な意見で、もちろん全員がそういう訳ではないだろうが、「大体みんながそうだ」ということだった。… 続きを読む »
「スタートレック ネクストジェネレーション」(以下「SNG」)という海外ドラマがかつてあった。ちょうど私がカナダに住んでいた1994年に、SNGの7年間にわたる放送が終了した巡り合わせだった。カナダで観るまでは番組自体… 続きを読む »
「絶望」していた。何もかも失った感じだった。喪失感だけでなく、カナダのアパートの維持と、どうやったら戻れるのかを考えると、やはり未来は絶望的だった。少なくとも一年間は再入国できないし、空港であんな思いはもう二度としたく… 続きを読む »
アパートを借りていたので、立ち退くにしろ、何とか一度アパートへ戻って大家さんなりと相談しなければならないと思った。事情を話して調査官にまさに懇願した。「何とか入国させてください。」プリーズと何回言ったかは覚えていない。… 続きを読む »
「親離れしたな」と思った瞬間がある。私にとってその瞬間はとても寂しいもので、もう頼ることができないという拠りどころを失う猛烈な孤独感に襲われた、言わば恐怖の瞬間でもあった。知人で、「大学時代にアパートを引っ越すために軽… 続きを読む »